ボランティア活動まで経験した留学経験

私は高校2年次から約1年間ヒラタ&アソシエイツさんからカナダのバンクーバーにInternational Studentとして留学しました。この期間に私はたくさんのことに興味を持ち今までに無い好奇心旺盛な自分に出会うことができました。わたしにとってカナダでの生活はとても大切な思い出です。 私は自分の高校に留学制度があるということも知らなかった位に留学と自分は全く縁が無いと思っていました。
更に私は極度の人見知り、そして自他共に認める『ハコイリムスメ』で自分から積極的に話しかける、ましてや英語で会話をして友達を作るなんてできるのか?また、家族の居ない環境で他人の家族と暮らすなどできるのか?と恥ずかしながら留学が決まって、出発の日の最後の最後まで親と話し合っていました。本当に他人に心配をされるほどでした。
そんな私がどうして留学に興味を持ち始めたかというと、大好きな英語の力を伸ばしたいという気持ちと、学校に来た留学生と触れ合っていくうちに漠然と国際交流に興味を持ち始めたのがきっかけでした。
 日本の文化や、色々な事を話そうとたくさんの会話文を用意してワクワクしながら出発しました。けれど現実はそんなに優しくはありませんでした。カナダの空港についてホストファミリーが迎えに来てくれ、用意していた会話文を書いたメモ帳を片手に棒読み状態で空港から家までの帰り道車の中で会話をしましたがあまり通じていなかったようです。家に着いて自分の部屋のドアを閉めたとたん涙が止まらなくて、いわゆるホームシック状態になりました。学校が始まるまでの一週間は、『自分で留学をする!』と決めたのに、『どうしたら日本に帰れるんだろう?』また『帰国日まであと何日あるのだろう?』と考えていました。
 ずっと日本の事を考えている私を心配して、ホストファミリーが日本料理屋さんに連れて行ってくれました。その時に飲んだ味噌汁の味は温かくて、元気をくれる味でした。今思えば、こんな素晴らしい家族はいないと思います。
私のホームシックは学校が始まり、友達ができるとすぐになくなりました。そこからは時間があっという間に流れていました。でも、疲れが溜まっているとため息をついた途端に気持ちが溢れてホームシックになって夜に親に電話をしてその直後に友達に電話をしたこともありました。今思えば本当に迷惑な奴だなとおもいますが・・・。

学校や生活が安定してくると、バンクーバーは交通の便がいいので外へ出かける回数も増えました。日曜日は、ホストファミリーがキリスト教だったので一緒に朝から教会へ行き、牧師さんが聖書を読まれるのを聴いたり、歌を唄ったりしました(ほとんど理解できませんでしたが・・・)。その時ホストファミリーの紹介で出会った日本人の方々とパーティに行ったり、プライベートでも買い物へ一緒に行ったりしました。皆さん結婚をしていたり、子どもがいたりして、歳が離れていましたがとても気さくな方々で教会などについても教えてくれました。
 人見知りなので、出会えた方に自分を覚えて貰いたくて、100円均一で買ったカードにプリクラを貼って名刺を作って渡しました。それを教会の方に渡したら、教会のロビーに飾ってくださって、教会のいろんな人が私のことを覚えてくれて話しかけてくれるようになりました。
カナダで英語に触れる環境の中で、もちろん英語の夢を見たりした日もありました。その時は、色んな人に自慢しました。笑)その中で一番印象的なのが、日本語でたまに話しをする時、日本語があまり出てこなくて、まるでルー大柴さんのような話し方になったりもしました。

学校では、休み時間や昼休みなどは友達とわいわい話しをして過ごしていたので毎日が本当に楽しかったのを覚えています。たまにグループでプレゼンをしたり、私の場合は体育で一限分体育の授業を教えたりしました。とにかくいろんな人と話しをして人脈を広げたいと思っていた私は毎回のプレゼンが楽しみでした。プレゼンは大概グループでのことが多かったので今回はどんな人と出会えるのだろうと楽しみでした。もちろんわたしの英語が伝わらなかったりして迷惑をかけることは多かったのですが、楽しんでいました。課題も日本には無いスタイルだったので、はりきって毎回期限の一週間前には提出していて、先生には『あと一週間あるわよ。』と私が英語で説明された提出期限を聞き間違えたのではないかと心配されたほどでした。

日常会話が自分からもできて、相手に相槌がうてるようになった頃から、ヒラタさんからも薦められていたボランティア活動を始めました。始めはボランティアに対するイメージが退屈なものだった私は、大学進学の為にボランティアをしておくと有利になると聞いたので、しぶしぶ始めたのですが、それはイメージとは全く違っていて、テーマパークのキッズコーナーで子どもにジャグリングを教えたり、下級生の遠足のサポートなどをしました。そこでも友達が増えて毎回楽しみでした。
 英語力に関して言えば、カナダに着いてすぐ現地の銀行口座を開設しに行ったのですが、その時は全く通じなかった私の英語が、帰国直前の口座解約の時には、日常会話を交えながら銀行員の方と笑顔で話せるようにまでなりました。帰国してからも英語力を衰えさせないようにと通った英会話スクールの講師に『発音がいいね』といわれ、その時はカナダに留学してよかったなと思いました。
 一日中本を読んだバンクーバーの図書館、ビクトリア観光、スタンレーパーク、イングリッシュベイの夕陽、熊が出そうなキャピラノ吊橋、1000kcalのジュース、あまーいケーキ、ダンスパーティー、初体験のカヤック。全てにおいて、あまりできない素敵な体験でした。みなさんも留学を通して色々な体験をしてみてください。言葉の壁にぶち当たる事は多いと思いますが、そんな事がどうでもよく思えてくるくらい毎日気持ちいい位の天気や友達との会話。自分が動けば周りが変わってくるその環境は日本では体験できなかっただろうと私は思います。その時の前向きな気持ちが今の自分の原動力になっていると思います。
今、大学で英語とスペイン語を勉強し、所属している「フリーガイドクラブ」の活動で、京都観光にきている外国の方に英語で案内をしています。留学して改めて日本の良さを実感しました。それを世界中の人に知ってもらいたいと思っています。

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  高畑さん
 

高畑 実加さん

2007年より大阪夕陽丘学園高等学校から
提携校であるバーナビーマウンテンセカンダリースクールへ留学
2009年4月 京都外国語大学入学

 

 

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